「サジュ」という言葉を、韓国ドラマやSNSで見かけたことはありませんか。サジュは漢字で書くと「四柱」。生まれた年・月・日・時刻を4本の柱に見立てて読み解く占いで、日本で四柱推命と呼ばれているものと同じ流れをくむ占術です。
韓国では、就職や結婚といった大きな決断の前にサジュを見てもらう人が少なくありません。ソウルには、お茶を飲みながら鑑定を受けられる「サジュカフェ」もあります。
では、韓国の四柱推命と日本の四柱推命は、まったく同じものなのでしょうか。根っこは共通していますが、計算の細かいルールや重視するポイントには違いもあります。この記事では、サジュとは何かという基本から、日本の四柱推命との違いまでを順番に整理していきます。
サジュとは?韓国の四柱推命の基本
サジュ(사주)は「四柱」を韓国語読みした言葉です。「サジュパルチャ(사주팔자=四柱八字)」と呼ぶこともあり、4本の柱それぞれに上下2文字ずつ、合わせて8文字で生まれ持った性質を表す、という意味になります。ちなみに韓国語の「パルチャ(八字)」は、日常会話では「運命」「巡り合わせ」といった意味でも使われる言葉です。
もともとは中国で体系化された命理学がもとになっていて、それが韓国や日本など周辺の地域に伝わり、それぞれの土地で受け継がれてきました。つまり、韓国のサジュと日本の四柱推命は、兄弟のような関係にあるといえます。
日本の四柱推命と共通している考え方
出発点が同じなので、基本の仕組みはほとんど共通しています。代表的なものを挙げると、次のとおりです。
- 生年月日と出生時刻を、十干(甲・乙・丙…)と十二支(子・丑・寅…)の組み合わせに置き換える
- 年の区切りは1月1日ではなく立春、月の区切りは毎月の「節入り」とする
- 日柱の上の文字(日干)を「自分自身」とみなし、ほかの文字との関係を読む
- 木・火・土・金・水の五行のバランスや、通変星(十神)を手がかりに性格や運の傾向をみる
- 10年ごとに巡る「大運」と、毎年の運で人生の流れをとらえる
命式の見方そのものは、韓国式でも日本式でも大きくは変わりません。4本の柱が何を表すのかは、命式の見方入門で詳しく紹介しています。
韓国のサジュと日本の四柱推命の違い
違いが出やすいのは、命式を出すときの細かいルールと、鑑定で重視するポイントです。ここでは代表的な点を見ていきましょう。
日付が23時で切り替わる
四柱推命では、時刻を十二支で表します。このうち「子の刻」は23時から翌1時までの2時間です。韓国のサジュでは、この子の刻が始まる23時で次の日に切り替えて日柱を出す方法がよく使われます。一方、日本の占いサイトの多くは、暦どおり0時で日付を切り替えています。
そのため、23時から0時の間に生まれた方は、韓国式と日本式で日柱がひとつずれることがあります。日柱は「自分」を表す大事な柱なので、ここがずれると読み方も変わってきます。なお、子の刻の扱いは流派によって考え方が分かれるところで、どちらが絶対に正しいというものではありません。
出生地の経度で時刻を補正する
韓国の標準時は、日本と同じ東経135度を基準にしています。ところが朝鮮半島はそれより西にあるため、時計の時刻と実際の太陽の位置には30分前後の差があります。このことから、韓国のサジュでは出生地の経度に合わせて時刻を補正する考え方がよく知られています。
同じことは日本の中でも起こります。明石(東経135度)を基準にすると、東京は約19分、札幌は約25分進み、那覇は約29分遅れます。時柱の境目近くに生まれた方は、この補正で時柱が変わる場合があります。詳しくは出生地による時刻補正で解説しています。
用語や重視するポイント
通変星の名前にも少し違いがあります。日本でいう「印綬」は、韓国では「正印(チョンイン)」と呼ぶのが一般的です。また、日本の四柱推命の本では十二運星などの星を中心に解説するものも多い一方、韓国のサジュでは五行のバランスや、命式に足りない五行をどう補うかといった話題がよく出てきます。もちろんこれは傾向の話で、どちらの国にもさまざまな流派があります。
相談の場面
韓国では、就職や結婚など人生の節目にサジュを見る人が多く、結婚前にふたりの相性(クンハプ)を確かめることもあります。
サジュでわかること、わからないこと
サジュで読み取れるのは、その人が生まれ持った性質の傾向や、運気の流れのリズムです。「こういう場面で力を発揮しやすい」「この時期は動きが出やすい」といったヒントとして受け取ると、日々の選択に役立てやすくなります。
ただし、同じ生年月日・同じ時刻に生まれた人がまったく同じ人生を送るわけではありません。育った環境や本人の選択によって、同じ命式でも現れ方は変わります。未来を言い当てるものというより、自分を客観的に見るための地図のようなもの、と考えておくとちょうどよいでしょう。
サジュを調べるときに用意したい情報
正確な命式を出すために、次の3つを手元に準備しておくと安心です。
- 生年月日(西暦でも和暦でも大丈夫です)
- 出生時刻(母子手帳などに記載されていることが多いです)
- 出生地(市区町村までわかれば十分です)
出生時刻がわからない場合でも、年・月・日の3本の柱から多くのことが読み取れます。また、1948〜1951年生まれの方は、当時日本で実施されていたサマータイムの影響を受けている可能性があるので、時刻の扱いに少し注意が必要です。
まとめ
- サジュは「四柱」の韓国語読みで、日本の四柱推命と同じ根をもつ占術
- 立春で年を、節入りで月を区切るなど、基本の仕組みは共通している
- 23時で日付を切り替える点、経度で時刻を補正する点などに韓国式らしさがある
- 結果は「決まった未来」ではなく、自分を知るための傾向として受け取るのがおすすめ
こよみ狐では、立春と節入りの実際の時刻で年と月を区切り、出生地の経度補正や1948〜1951年のサマータイムも反映したうえで、韓国式に合わせて23時で日付を切り替えて命式を出しています。まずは無料の命式で、ご自分の8文字と五行の数、日干のひとことを確かめてみてください。もっと詳しく知りたくなったら、性格や運の流れをまとめた鑑定書もご用意しています。