四柱推命のサイトに生年月日を入れたら、別のサイトと命式が違っていた。そんな経験はありませんか。原因のひとつが、出生地による時刻の補正です。
こよみ狐では、生年月日と出生時間に加えて、生まれた場所を伺っています。同じ「午前10時生まれ」でも、東京と那覇では太陽の位置が違うため、四柱推命で使う時刻が変わるからです。この記事では、四柱推命で出生地が必要な理由と、サイトによって命式が違うことがある背景を説明します。
なぜ四柱推命で出生地が必要なのか
四柱推命は、もともと太陽の動きをもとにした暦の考え方です。時柱は2時間ごとに切り替わりますが、その「2時間」は本来、太陽が空のどこにあるかで決まります。
ところが、私たちが普段使っている時計は日本全国で同じ「日本標準時」。これは東経135度、兵庫県明石市を基準にした時刻です。明石より東にある地域では太陽が早く昇り、西にある地域では遅く昇ります。時計の時刻は同じでも、太陽から見た実際の時刻には地域差があるのです。
そこで、生まれた場所の経度に合わせて時刻を補正します。これが時差補正(経度補正)と呼ばれるものです。
ちなみに韓国の標準時も、日本と同じ東経135度を基準にしています。ところがソウルは東経127度ほどの位置にあるため、時計と太陽の時刻には30分前後の差があります。韓国のサジュでは、この差を意識して時柱を出すのがごく当たり前のこととして扱われています。日本で生まれた方も、考え方はまったく同じです。
経度による時差補正の計算方法
地球は24時間で360度回るので、経度1度あたり4分の差が生まれます。こよみ狐では次のように補正しています。
- 東経135度(明石)を基準にする
- 東へ1度ずれるごとに4分を足し、西へ1度ずれるごとに4分を引く
主な地域の補正の目安は次のとおりです。
たとえば東京で午前10時ちょうどに生まれた方は、補正後は午前10時19分ごろとして計算します。那覇で同じ時刻に生まれた方なら、午前9時31分ごろです。
補正で命式が変わるのはどんなとき?
時差補正で命式が変わるのは、主に時柱の境目の近くに生まれた場合です。時柱は2時間ごとに切り替わるので、境目から30分以上離れていれば、多くの地域では補正しても時柱は変わりません。
逆に、境目の数分前や数十分前に生まれた方は、補正によって隣の時柱に移ることがあります。時柱が変わると、時柱の通変星や五行の数も変わります。日付の境目に近い場合は、日柱まで変わることもあります。
具体例で考えてみましょう。午の刻(11時〜13時)と未の刻(13時〜15時)の境目は13時です。那覇で13時15分に生まれた方は、補正すると12時46分ごろになり、未ではなく午の時柱になります。反対に、東京で12時50分に生まれた方は、補正後は13時9分ごろ。こちらは午から未へ移ります。
時計の上では「13時ごろ」とひとまとめにされそうな時刻でも、生まれた場所によって時柱が入れ替わる。出生地を伺うのは、こうした違いをきちんと反映するためです。
もうひとつ見落とされやすいのが、1948〜1951年の日本のサマータイムです。この期間の夏に生まれた方は、時計が1時間進められていました。こよみ狐では、該当する期間に生まれた方の時刻を1時間戻して計算しています。
23時で日付を切り替える韓国式の計算
もうひとつ、サイトによって命式が違って見える大きな理由が日付の切り替え時刻です。
四柱推命では、子の刻(23時〜1時)の扱いについて考え方が分かれています。
- 0時で日付を切り替える:時計の日付どおりに日柱を出す方法。日本のサイトではこちらをよく見かけます。
- 23時で日付を切り替える:子の刻の始まりを一日の始まりとみる方法。韓国ではこちらが一般的で、こよみ狐もこの方法をとっています。
この違いにより、23時台に生まれた方は、日本のサイトと日柱がひとつずれて見えることがあります。日柱の天干は「日干」、つまり命式の中で自分自身を表す文字です。ここが変わると、性格の読み方も大きく変わってきます。
どちらが正しいかは流派の間でも長く議論されているテーマで、一方だけが正解というわけではありません。こよみ狐は韓国式の四柱推命(サジュ)をお届けしているので、韓国で一般的な方法に合わせています。
ほかのサイトと命式が違うときのチェックポイント
命式がサイトによって違うときは、次の点を見比べてみてください。
- 出生地の補正をしているか:経度補正をしないサイトもあります。
- 日付の切り替えが0時か23時か:23時台生まれの方は特に要確認です。
- 月の区切りを節入りの時刻で見ているか:月柱は月初めではなく節入りで切り替わります。節入りの当日に生まれた方は、時刻まで見ないと月柱がずれることがあります。
- 年の区切りを立春にしているか:1月や2月初めに生まれた方は、前の年の干支になる場合があります。
- サマータイムの扱い:1948〜1951年の夏生まれの方は確認を。
ほかにも、季節による太陽の動きのずれ(均時差)まで補正する流派もあります。細かな計算方法は流派によって違うため、「どのルールで計算しているか」を知ったうえで見比べるのが安心です。
まとめ
- 四柱推命で出生地を聞くのは、経度による時差補正のため
- 基準は東経135度(明石)で、経度1度につき4分ずれる
- 時柱の境目近くに生まれた方は、補正で命式が変わることがある
- 1948〜1951年のサマータイム期間に生まれた方は1時間戻して計算する
- 23時で日付を切り替える韓国式では、23時台生まれの方の日柱が日本のサイトとずれることがある
こよみ狐の無料の命式は、ここで紹介した補正をすべて反映して計算しています。出生地を入れて、ほかのサイトとの違いを確かめてみてください。出生時間がはっきりしない方は出生時間がわからなくても四柱推命は占える?もあわせてどうぞ。補正済みの命式をもとにじっくり読み解いた鑑定書もご用意しています。